ワインの奥深さを堪能するフランスワイン

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長い歴史と文化が育んだ高品質のフランスワイン

ワインといえばワイン大国フランス。年間の総生産料量は6500万hl、ボルドー、ブルゴーニュの二大産地をはじめ、シャンパーニュ、ロワール、コート・デュ・ローヌ、ラングドック・ルーション、アルザス等、各地で優秀なワインを生み出し品質の高さでは他国を圧倒する。

ワイン造りの歴史は古く、紀元前にさかのぼり、特に盛んになったのは6世紀頃。
キリスト教とワインの結びつきにより、主に修道院で造られるようになった。

以降ワインは急速に普及し、18世紀にはコルクや瓶の使用で保存性もあがり、益々発展する事になる。

19世紀後半には害虫フィロキセラによりフランス全土の葡萄が壊滅的な被害を受けるが、これに耐性のあるアメリカ産ぶどう品種の台木に、フランス産ぶどう品種の穂木を接木することで克服し、ワイン産業は再び活気を取り戻す事に成功した。

こうした歴史や文化に加え各生産地がそれぞれ個性あるワインを造っている事が、フランスのワインの愛される理由である。

フランスワインの格付け

EUでは日常用テーブルワインと指定地域優良ワインに分類する事を義務付けており、フランスはこのワイン法に則り、さらにおのおのを2つに分けて4つのカテゴリーに分けられている。

AOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ)
最高ランクのAOCは、法律で規定された原産地、品種、栽培法、醸造法などの基準を満たしINAO(原産地呼称国立研究所)の検査を経て専門家の利き酒テストに合格したもの。現在AOC表示ができる生産地は約470。

AOVDQS(アペラシオン・ドリジーヌ・ヴァン・デリミテ・ド・カリテ・シューペリュール)
AOC同様INAOの管轄下で原産地、品種、栽培法、醸造法などの基準を満たしているもの。AOCより規制はややゆるい。この中からAOCへ昇格していくものも多い。

Vins de Pays (ヴァン・ド・ペイ)
生産地が限定されたフランス産のテーブルワイン。いわゆる地酒のこと。他の地域産のワインとのブレンドは許されず産地名をワインの名称にできる。

Vins de Table (ヴァン・ド・ターブル)
EU内の原産地や原産国の異なるワインをブレンドしたワイン。品種や収穫年は表示できない。ヴァン・ド・ペイやヴァン・ド・ターブルはONIVINS(全国ワイン同業者組合)によって管理統括されている。

フランスワインの代表産地

ボルドー

世界の赤ワインの中心地。どっしりとしたフルボディの赤ワインが生まれる地

ブルゴーニュ

ボルドーと双璧をなす世界で最も有名なワイン産地

コート・デュ・ローヌ

北と南で、異なる個性のワインを産出する

シャンパーニュ

他のスパークリングワインとは一線を画するシャープなのどごし

ロワール

ロワール川流域はロゼワインの宝庫

ラングドック・ルーション

21世紀はラングドックの時代と言わしめるフランスのニューワールド

アルザス

単一の高貴品種から造られる香り高い辛口白ワインが魅力

ボルドーとブルゴーニュの違い

ボルドーのワインは、香りが繊細で女性的なのに対し、ブルゴーニュのワインは、香りが華やかで男性的だから、ボルドーは「ワインの女王」、ブルゴーニュは「ワインの王様」とも言われます。

フランスワインの双璧であるボルドーとブルゴーニュのワインを比較してみましょう。

ボルドーブルゴーニュ
特 徴重みのあるワインタンニンが少ない
ラベル(名前)シャトーやワイナリーの名前村・畑など土地の名前を記載
格付けボルドー独自の格付けはシャトー
格付けシャトーのワインは
「グランクリュ」
「プルミエクリュ」
と言われる
ブルゴーニュ独自の格付けは畑
格付け畑は、
「グランクリュ」
「プルミエクリュ」
と言われる
ブドウの品種カベルネ・ソーヴィニヨン、
カベルネ・フラン、
メルローを
2種以上をブレンドしてワインを造る
ピノ・ノワール、
ガメイを栽培。
単一品種で醸造。
土壌比較的平坦変化に富む
ワインの造り手シャトーが栽培・醸造・出荷まで行う1つの畑を複数で所有する
小規模経営
醸造法温度コントロールや殺菌処理など
科学的、先進的で、
品質の安定したワインが造られる
小規模経営がほとんどであるためか、
技術ではなく土壌によって
ワインの品質が決まると
考えられている