チリ

世界でもっとも葡萄の成長が早い 葡萄の楽園チリ

冬場に僅かな雨がふるのみで、葡萄の生育期間は乾燥した地中海性気候の理想的な環境。葡萄の育成に必要な水分を与えるために、アンデスの雪解け水を利用した灌漑が行われている。その恵まれた環境は「まずいワインは造れない」といわれるほど。さらに19世紀後半、世界中が大打撃をうけたフィロキセラの被害をおらず、ヨーロッパの伝統的な品種が純粋に継承されてる唯一のワイン生産国としてもワイン愛好家の注目されている。

現在品質の良さと手ごろな価格で、輸出量は急増している。代表的な産地は首都サンティアゴを中心とするチリ中央部。旧来品種でカジュアルクラスなデイリーワインが造られる一方、近代醸造技術で世界トップレベルのワイン造りも行われている。