恵まれた環境と技術が織りなすオーストラリアワイン

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欧州の高級ワインに引けを取らないオージーワイン

オーストラリアは約15万haの畑から、年間約70万キロリットルのワインを産出す世界9位のワイン生産国。

栽培されている葡萄は全てヨーロッパから移植されたもので、主な栽培地はサウス・オーストラリア州、ヴィクトリア州、ニュー・サウス・ウェールズ州など。

天候や自然条件に恵まれ毎年、安定した良質な葡萄の収穫が期待できる。

オーストラリア最大のワイン生産地はサウス・オーストラリア州で、全体の6割を占めている。

その中心であるバロッサ・ヴァレーでは、シラーズの生産が盛んであるが、クナワラでは、テラ・ロッサ(赤い大地)と呼ばれる独特の土壌と冷涼な気候を活かし、優れた品質のカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出している。

カジュアルなイメージがるオージーワインだが、近年では急速に技術革新も進みヨーロッパの高級ワインと肩を並べる上質なワインの生産も増えている。

ワイン造りの歴史はまだ200年と浅いものの、将来はカリフォルニアと肩を並べる世界有数のワイン生産国になることと期待されている。

オーストラリアの主なワイン醸造メーカー

ペンフォールズ・ワインズ Penfolds Wines

オーストラリアで最も偉大で高価なワイン「グランジ(グランジ・ハーミテージ)」を醸造するワイナリー、ペンフォールズ。

1844年創立でサウス・オーストラリア州のバロッサ・ヴァレーが本拠地になる。

オーストラリアワインの父と呼ばれる醸造家のマックス・シェパードは、オーストラリア屈指のテーブルワイン造りに挑戦。また、カベルネ・ソーヴィニヨンでは、フランスには敵わないと悟り、オーストラリアでは、馴染みの深いシラーズを選び、醸造した。

主にバロッサ・ヴァレーの樹齢の高いシラーズを使い、アメリカンオークの新樽で熟成させる。

リンデマンズ Lindemans

1870年にニューサウスウェールズ州のハンター・ヴァレーに創立。1908年にサウス・オーストラリア州クナワラにワイナリーを創設したほか、各地にワイナリーを持つ、サウスコープワインズの企業。

「セント・ジョージ・ヴィンヤード・カベルネ・ソーヴィニヨン」は、クナワラの12haの自社畑から収穫されたカベルネ・ソーヴィニヨンのみから造られるワインで1986年のヴィンテージ以来、常に高い評価を得ている。

ブラウン・ブラザース Brown Brothers

1885年創立のヴィクトリア州ミラワにあるワイナリー。

創設者のジョン・ブラウンと3人の息子、そして孫がワイナリーの運営に携わっています。

ワインの消費がまだ限られていた時代から、人気のフォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)の生産で成功を収め、より適切なブドウ品種を見つけるために、シラーズ、マルべック、ペドロ・ヒメネス、ブラウン・マスカット、リースリングなど数々の品種を栽培。常に新しい領域に挑むパイオニアとして知られている。

ケープ・メンテル Cape Mentelle

1970年にデヴィット・ホーネンが西オーストラリア州のマーガレット・リヴァーに設立したワイナリーで、1990年にはフランスのヴーヴ・クリコに買収されたが、ワイナリーの運営はホーネン氏に任されている。

このワイナリーのシャルドネ、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブランは、オーストラリアの白ワインの基準と見なされる程の品質を誇り、世界的にも高い評価を得ている。